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自分でビザ(在留資格)の申請をするメリットとデメリット

ビザ(在留資格)の申請は、原則外国人本人が申請するのが基本ですが、弁護士や行政書士といったビザの専門家に依頼することもできます。

専門家に頼らずに自分でビザ申請する場合、どのようなメリット、デメリットがあるかについて説明したいと思います。

自分でビザ申請するメリット

メリット1:お金がかからない

ビザ申請の専門家に依頼する上での一番ネックとなるのが費用面だと思います。専門家に依頼すれば、安心してビザ申請を任せられるというのは分かっていても、そのためには安くない費用が発生します。

申請の種類や条件にもよりますが、数万円から10万円を超える費用が必要になる事がほとんどです。

一方で、自分自身で申請を行えば、専門家に依頼する費用は一切発生しません。

なお、ビザ更新、ビザ変更で発生する4000円の収入印紙代、永住許可で必要な8000円の収入印紙代は法定手数料ですので、ご自身で申請した場合でも発生します。

メリット2:自分の知識、経験がアップする

自分でやることで、いろいろな勉強になるということです。外国人の方にとって、ビザ申請は最初の1回目の手続きで終わることはほとんどありません。ビザには許可期間があるため、その期間が切れる前には更新手続きをする必要があります。また、日本にいる間に事情が変わって、活動内容が変わった場合は、ビザの変更手続きが必要になります。

つまり、外国人の方が日本で生活する上では、自身のビザに関する知識や注意すべき点をおさえておくことは必要になります。そういった知識や経験は自分自身でビザの申請をすることで得ることができます。

一度自身でビザ申請を経験していれば、更新や変更が必要なときについて、ある程度自分が何をすべきかといった知識があるため、そのときになってあわてることが少なくなります。

また、将来的に永住ビザの取得を考えている方は、今後もビザ手続きの知識は必要になってきます。申請のたびに専門家に依頼するよりも、自分のビザについては自分で守っていくという意識を持ち、ご自身でビザ手続きを行うことも一つの選択肢だと思います。

自分でビザ申請するデメリット

デメリット1:ビザ申請について調べる手間や時間がかかる 

ビザ申請を自分でするとなると、いつ申請をするか、どのビザに変更できるか、どんな書類が必要か、といったことをすべて自分で調べる必要があります。

いまのご時世、インターネットが普及しているので、ネットを使えば必要な情報はある程度入手できます。しかし、ビザ申請のルールが変更になる事もあり、ネットの情報が古い場合もあります。また、ネット上の情報は不正確なものもあり、膨大な情報から正しいものを選び出すのは非常に難しいのです。

また、同じ国の出身である友人や知人から情報を得るという方法もあります。そういった情報は生の情報ということで、役に立つこともありますが注意も必要です。ビザ申請はたとえ同じ種類の申請であっても、申請者の個別の状況によって異なる結果が出ることもあります。そのため、知り合いからの情報を鵜呑みにして申請することにはリスクがあります。

入管において、相談窓口でビザ申請の相談を受け付けてくれます。この相談窓口では、ビザ申請に必要な書類や申請書の書き方を教えてもらえます。ただ、あくまでも申請に必要な情報を教えてくれる場ですので、「どうしたら許可になるか?」「どうしたら3年以上の許可がもらえるか?」といった具体的な相談には対応していません。

上記のような手段で情報収集を行い、その中から自分の状況にあった必要な情報を選び出すだけでも一苦労です。

デメリット2:平日の日中に動く時間が必要 

ビザ申請を自分で行う場合、平日に動かないといけないことが多く出てきます。ビザ申請においては、住民票や所得課税証明書、納税証明書など市役所で取得する書類があります。お住まいの地域によっては、土日や平日の夜でも取得できる場合もありますが、基本的には平日に取りに行かなくてはなりません。

また、ビザ申請については、申請者本人が住所地を管轄する出入国在留管理局に出向く必要があります。申請時と結果受け取り時の最低2回、平日の9時から16時の間に入管へ行かないといけません。

地域にもよりますが、入管には申請手続き待ちで多くの人が待っていることあります。1時間以上待たないといけないこともあります。また、入管までの移動時間も必要ですので、下手をすると一日がかりの作業となってしまいます。

なお、2022年3月から、外国人本人の方がオンラインでビザ申請をできるようになり、窓口に行かなくてもよくなりました。しかし、パソコンでのみ申請可能で、マイナンバーカードの発行を受けている方でないとできません。また、オンライン申請にはパソコンやICカードリーダーが必要です。

その他、事前の利用登録が必要であったり、申請時には資料をPDFにして送信したりする必要があるなど、パソコンでの作業に慣れていない方には難しく感じるかと思います。

また、申請書類を提出する前に事前に相談を受けたり、書類の漏れや抜けがないかを確認してもらったりという窓口でのサービスを受けたい場合は、入管に直接足を運ばないといけないため、結局平日に入管に行く必要が出てきます。

このように、自分自身でビザ申請をするとなると、必要書類の取得や入管への申請・受け取りにおいて平日に時間を確保する必要がありますので、平日にお仕事や学校がある方にとっては容易ではないかと思います。

デメリット3:常に不安がつきまとう 

自分自身で申請して、一番心配なのが果たして許可になるのかということだと思います。

ビザ申請は、ほかの申請手続きと異なり、不許可が原則です。マイナスの状態から、色々な書類や資料で、日本での活動の必要性を立証することで許可に持っていく必要があります。

そのため、確実に許可になるようなケースであっても、実際に結果を受け取るまでは安心できない申請です。

そのような申請ですので、ビザ申請の経験が少ない方にとっては、申請のたびに「これで許可になるのか?」という不安が常について回ります。

また、何度も申請している方でいつも通りに申請しても、審査する側の入管から気になる点があると判断されると、追加で説明や資料を求められる場合があります。そのような場合、本人としては申請時に特に問題があると思っていないため、どのように対応してよいのか分からないといったこともあります。

せっかく自分で申請しても、結果が出るまでずっと不安な状態が続くというのは避けたいところだと思います。

自分でビザ申請する場合はメリット、デメリットをよく検討しましょう 

ご自身でビザ申請を考えられている方は、上記の内容をもとに自分でビザ申請するかどうかを検討してみてください。

ちなみに上記でご紹介した内容は、すべて私の実体験をもとにしたものです。私は今でこそビザ申請の専門家として業務を行っていますが、台湾出身の妻の配偶者ビザ申請を自分でした時はサラリーマンでした。

私の場合、その時の経験が今の仕事に生かせているということで、自分で妻のビザ手続きをしてよかったと思っています。

ただ、初めての申請では、やることすべてが未経験のため、全てが手探りの状態でした。そのため「書類はこれで大丈夫かな?」「配偶者ビザが不許可にならないかな?」と結果が出るまでずっと不安な気持ちだったのを今でも覚えています。

ですので、私も皆さんと同じビザ申請の当事者としての経験から、自分でやる事のメリット・デメリットを十分把握しています。当時の私はビザに関する情報や知識がなく、ビザ申請=自分で申請するもの、と考えており、専門家を頼るという選択肢はありませんでした。

しかし、当時ビザ専門家の存在を知っていれば、相談や申請の依頼などをお願いしたと思います。それくらい、はじめてのビザ申請での不安は大きかったです。

難しいビザの手続きは行政書士や弁護士の活用も選択肢に

ビザ申請は自分で申請するのが原則ですが、行政書士や弁護士のビザの専門家もいます。難しい手続きは専門家に任せるということも一つの選択肢だと思います。

自分でビザ申請ができるかどうか不安な方は、一度しらき行政書士事務所までお気軽にご相談ください。

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